

この記事の流れ
知っておきたい!基本的な「退職のマナー」

退職を申し出るときのマナーとして必ず押さえておきたいのが、「退職をまずは誰に伝えるか?」ということです。
これは、「直属の上司に口頭で伝える」というのが正解です。
直属の上司以外に伝えるのは、上司に対しても失礼ですし、教育が出来ていないとして上司に対して不利益が生じることもあるので、これだけは守るようにしてください。
また、自己都合の場合にもうひとつ基本的なマナーとして、上司と相談の上で退職日が決まったあとに、必ず「退職届を提出する」ということです。
円満退職はもちろん、退職をスムーズに行なうためにも、退職日を明記した退職届を提出するのが基本になります。
これには、
- 「退職日に対する誤解を防ぐため」
- 「引き止められるのを防ぐため」
という2つの理由があることを覚えておいてください。
一方、会社都合の退職の場合は、基本的に「退職届」を提出する必要はありません。
もしも、自己都合の退職にも関わらず、会社から退職届が必要がないと言われた場合は、トラブルを防ぐ意味でもその理由をしっかり確認しておいたほうが良いですよ。
知っておきたい!「退職願の書き方」

退職願の書き方は、会社によって決まっていることもあります。ですから、まずは事前に確認をしてみることが大切です。
もしも指定がないときは、「白い無地の便箋に黒いペンで手書き」が基本になります。
柄が入った便箋はふさわしくないので注意して、封筒も同様に白い無地を用意してください。
- 表面には「退職願」と縦書き
- 裏面には所属部署・氏名を縦書き
- 封は糊付けする必要はなし
これがポイントになりますね。
便箋に書く文章は、一般的な定型文で問題はありません。例文はこのようなものです。
私事
このたび一身上の都合により、来たる平成二十七年◯月◯日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
平成△年△月△日
◯◯◯部
名前 印鑑
◯◯株式会社
代表取締役社長
◯◯◯◯殿
注意したいポイントは、
- 退職日を必ずいれること
- 捺印を忘れないこと
- 提出日は退職日の2週間以上前に
- 直属の上司に提出すること
- 直属の上司に提出した日を提出日とすること
- 代表者宛にすること
などです。
退職時に受け取るもの・返却するものはチェックしておこう

退職願の提出が済んだら、
- 取り掛かっている仕事を終わらせる
- 引き継ぎをする
- 身の回りの整理
などに力を注ぎましょう。
後任や周りの社員には、出来る限り迷惑がかからないように、細かい引き継ぎをしておくことが大切になります。
有給休暇を消化する場合も、上司に相談して余裕をもったスケジュールを立てておくといいですね。
そして、退職前に必ずチェックしておきたいのが、「会社に返却すべきもの」と「会社から受け取るべきもの」です。
仕事上のデータや資料などは、社外持ちだし厳禁のものもありますから、管理や返却を徹底しないと、後々トラブルの元になるかもしれません。
細かいことですが、社費で購入した「文房具や書籍」なども整理して返却しましょうね。
以下に「会社に返却すべきもの」と「会社から受け取るべきもの」をまとめてみたので、退職前に一通りチェックすることをおすすめします。
会社から受け取る必要があるもの
- 年金手帳(会社管理の場合)
- 雇用保険被保険者証
- 離職票
- 源泉徴収票
会社に返す必要があるもの
- 身分証明書(社員証)
- 名刺
- 健康保険被保険者証
会社から借りているもの
- 制服や作業服
- 機器・道具・工具など
- 通勤定期券
- 社用車のキーなど
会社のお金で購入したもの
- 文房具や事務用品
- パソコン用品
- 書籍など
データや書類など
- 仕事で使った資料・データ
- 企画書・報告書など
- 得意先や取引先の名刺など
退職も転職成功までの過程!退職マナーを押さえて円満退社をしよう
いかがでしたか?自己都合の退職のマナーについてお話してきました。
- 「退職届」を必ず出す
- 退職時に返却・受け取るものチェックする
この2つは忘れないようにしてくださいね。
転職先が決まると、ついつい新しい職場のことで頭がいっぱいになりますが、お世話になった会社を円満退社できるようにやるべきことはしっかりやることが大切です。
退職も転職成功の課程と考えて、退職日まで気を抜かないようにしましょうね。
実は、退職時にも気をつけておきたい「マナー」があるんです。
これを知っていると退職がスムーズに進むはずです。
この記事では、
「自己都合退職の基本的なマナー」
についてお話しますね。