
何気なく聞いている「昇進」「昇格」「昇給」。。。
しかし、その意味をよく理解していない人も意外に多いのではないでしょうか。
「彼は昇格したけど、一般社員のままなのは何故?」というような疑問がある方は、会社の人事制度について知ると謎が解けます。
この記事では、「昇進」「昇格」の違い、そして「昇給」についてお話しします。
この記事の流れ
昇進と昇格の違い「格式や階級が上がるのが」昇格
会社の人事制度の成り立ちを理解するには、
- 職級制度
- 職務階層制度
の2つについて知らなくてはいけません。
まず、職級というのは、社員のスキルや経験などを基にしたランクのことです。
一般的には、大まかに「初級職(ジュニア)」⇒「監督職(リーダー)」⇒「管理職(マネージャー)」⇒「経営職(エグゼクティブ)」⇒「重役(トップマネージメント)」というように分かれていて、職級が上にいけばいくほどに給料も高くなります。
重役よりも下の職級はさらに細かく分かれていて、同じ「初級職」でも「J1」〜「J3」というように階級がある場合がほとんどです。
この階級が上がることを「昇格する」と言います。
辞書で調べると次のように出てきますね。
昇格
格式や階級などが上がること。また、上げること。格上げ。「課から部に―する」⇔降格。
参考:goo 辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/
昇格するためには、所属部署の上司に能力や働きを評価してもらい人事部に推薦されたり、試験や面談などの結果をもとに人事部が承認する必要があります。昇格するときは、職務階層が上がることも多いです。
昇進と昇格の違い「地位や官位が上がるのが」昇進
そして職務階層というのは、一言でいえば「一般社員」や「課長」、「部長」といったポストのことです。役職や職位とも言われ、このポストが上がることを「昇進する」と言います。
辞書で調べても次のように書いてありますね。
昇進
職務上の地位、官位などが上がること。「課長に―する」
参考:goo 辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/
昇格するときは、職務階層が上がる=つまり昇進することが多いのですが、必ずしも昇進できるわけではありません。
なぜかというと、そのポストが空いていなければ、昇進できないからです。
そのため、冒頭でもお話したように「昇格はしたんだけど、一般社員のまま」ということもあるのです。
また、職級と職務階級は必ずしも一致しているわけでもありません。
「職級が経営職だから部長や次長になれる」「職級が管理職だからマネージャーや課長、係長になれる」ではなく、例えば階級が経営職の社員がマネージャーや課長のポストに就くこともあるのです。
昇給は給料が上がることに間違いはないけれど。。。
最後に「昇給」ですが、これは給料が上がることの意味で間違いはありません。ただし、ボーナスなどは含まずに毎月定期的にもらえる額が上がることを意味しています。
昇給にも、
- 定期昇給
- ベースアップ
の2種類があり、定期昇給は給与規定の通りに給料が上がっていくもの、ベースアップは社員全体の給料が上がっていくものに分かれることを知っておくといいですね。
昇進と昇格の違いなどの「人事制度」を知るのは大切なこと
いかがでしたか?
昇進と昇格の違い、そして昇給についての一般的な仕組みについてお話してきました。
会社の人事制度を知っておくことは、とても大切なことです。
また、会社組織の構造を理解すれば、仕事もしやすくなりますから、コチラの記事も参考にしてくださいね。

「昇進と昇格ってどう違うの!?」
と疑問に思ったことはないでしょうか?
似たような言葉なので区別が難しいですよね。
この記事では、
「昇進と昇格の違い」について
分かりやすくお話しますね。