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毎日が残業で帰宅は23時…これ以上は続けられそうにない

体力的にも精神的も、これ以上続けるのは難しいので転職も考えているんですが…どうしたらいいのでしょう?

まずは、
- そもそも残業代は出ているか?違法ではないか確認する
- 周りがどうかよりも自分の体と相談して転職を決める
ということが大事です。
残業はあくまでも”規定時間を超えてする労働”、つまり居残りです。これが毎日行われるのは普通ではありませんよね。
もう少し詳しくお話していきますね。
まずは「残業を毎日するのが普通なのか!?」をよく考えてみよう!

残業に関するトラブル、そして残業にまつわる会社への不満、よく耳にしますよね。「定時に帰ることのほうがおかしい」という状況で働いている人も多いのではないでしょうか。
ここで、いくつか残業で悩んでいる人の声を見てみましょう。
私は、25歳でSEをしているのですが、残業が辛くて、このままSEを続けていいのか悩んでいます。毎日のように残業が3時間以上で、入社後ずっと体調が悪いです。体重も随分減ってしまいました。
転職しようと思っていますが、求人では残業が少ないと表記してあっても「SEならそんなはずない」と思い躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。
いっそ職種を変えようかとも思っています。SEの仕事は嫌いというわけではありませんが、こうも残業が多いと30代になったときにやっていく自信がありません。
29歳で女性、デスクワークをしています。月に50時間以上の残業があり体がつらいです。忙しい時期、そうでもない時期はありますが、それでも月に40時間以上は残業している計算です。
もうすぐ30代になるので、今後のことを考えてもう少し体に負担がかからない職場に転職したいのですが、どこもこんな感じでしょうか。
残業を減らすように取り組みましたが全く変わりません。転職したいですが、逃げに思われないか不安です。
残業を毎日のようにしていると、「残業があるのが当たり前」という感覚になってきますよね。
しかし労働基準法によると、1日に8時間、週に40時間以上の労働は原則的には認められてはいません。
サブロク協定と言われる労使協定を結ぶことで、その範囲内で残業が認められるようになっています。
ただし、上限なく残業が認められるわけではなく、1ヶ月に認められる残業時間の上限は45時間。つまり、これを超えて働いている場合、協定を結んでいたとしても「認められない残業」をしていることになります。
参考に、「一日の残業時間はどのくらいですか?」という問いに対する厚生労働省の答えを引用しておきますね。
労働者に時間外・休日労働をさせる場合には、事業場の過半数の労働者で組織している労働組合(無い場合は労働者の過半数代表)と36協定を締結する必要があります。
また、36協定は労働基準監督署に届け出なければなりません。36協定を締結したからと言って、無制限に残業させられるわけではありません。
残業時間には「時間外労働の限度に関する基準」が定められており、この基準により例えば1か月45時間、1年360時間などの限度が示されています。
引用元:厚生労働省
話を聞いた、Bさんの残業は計算すると60時間以上、Cさんも50時間ですから、いずれも上限を超えていることになりますね。
ですからまずは、
- 就業規則を確認してサブロク協定が結ばれているか確認
- 残業時間が月45時間を超えているかを確認
これを残業を理由とした転職の目安にするのが無難ではないでしょうか。
また、そもそも「残業代が出ない」という場合は、協定や残業時間以前に企業に良いように使われているだけの可能性が高いです。
働いた分が残業代としてリターンされないのは明らかにおかしいことなので、見切りをつけて転職することも必要ですよ。
周りがどうかよりも残業が自分にどう影響するかで転職を考えよう

毎日の残業が普通の企業で働いていると、たとえ月50時間、60時間と残業をしても、「これが普通なんだ」「ここで辞めたら甘えだと思われる」と考えるようになってしまいます。
明らかに働きすぎ、残業時間の上限を超えていても、周りにどう思われるかが気になって転職できない人も多いのではないでしょうか。
Cさんのように、「逃げに思われないか」「甘えじゃないだろうか」と考えてしまうんですね。
しかし、毎日の残業が辛くて転職を考えているなら、
周りにどう思われるかではなく、
- 自分は1年後どうなっていそうか?
- または1年後どうなりたいか?
を良く考えてみてください。
社会人である以上、自分の仕事に責任を持つことや周りと上手くやっていくことは大切です。しかし、周りにどう思われるかを気にして、明らかなオーバーワークで毎日の残業を耐え続けた結果、「体を壊してしまう」「鬱になってしまう」などしたら、その責任を背負うのは自分です。
今のまま仕事を続けたとして、1年後に元気に働いている自信があるのか、自分の心の声を聞いてみましょう。そして、1年後はどうしていたいのかをイメージしてみるのがおすすめです。
転職を決断して周りから非難されることがあったとしても、残業が少ない企業に転職して1年後に笑えればそれが成功ですよね。
「今の環境や状態は決して全てではない」ということを頭に入れておくと良いですよ。
毎日の残業が少ない会社に転職するにはどうする?

では、「残業が少ない」「毎日は残業がない」そんな企業に転職するにはどうしたらいいのでしょうか?
理想としては、定時帰りの仕事に転職できれば1番ですが、そうなると仕事選びの幅がせまくなり現実的ではありませんよね。全く残業がない仕事への転職は難しいので、「残業が少ない企業への転職」を目指しましょう。
先ほどお話ししたように、残業が月45時間以内であれば協定の範囲内ですが、それでも毎日2時間程度は残業する計算になってしまいます。
ですから、月20時間以内の残業時間(1日換算1時間程度)を目安にして仕事探しをするのがおすすめです。
仮に定時が18時であれば、19時には帰れるイメージなので、帰宅後もそれなりに時間が確保でき、プライベートや健康面も充実するはずです。
しかし、いくら求人票で「残業月20時間以内」と謳っていても、実際の労働環境は入社してみないことには分かりませんよね。
また、みなし残業(みなし労働時間制)と言われる「月給の中に一定時間の残業代が含まれている賃金体系」が採用されている企業もあるので、この辺りは慎重に求人選びをする必要があるんです。
ですから、残業時間をこだわって転職を考える場合は、転職エージェントを利用して求人を集めるのがおすすめです。
転職エージェントを利用して企業の残業状況を確認しながら転職を進めよう

転職エージェントというのは、
- 希望や経験に沿った求人紹介
- 求人企業の詳細な情報提供
- 面接や応募書類のアドバイス
- 応募企業との条件交渉
などをキャリアアドバイザーという担当者が無料で直接サポートしてくれるサービスのことです。
転職エージェントに登録して求人を探してもらうことで、
キャリアアドバイザーがその企業の
- 残業の状況
- 職場の雰囲気
- 上司の人柄
などを教えてくれるので、求人票だけでは分からない企業の内情を知りながら転職を進めることができます。
残業が少ない会社に転職したい場合は、キャリアアドバイザーにその旨をよく相談しておきます。そうすれば、希望に沿った求人を探し出してくれますし、

こんなふうに内情を教えてもらえます。
残業の多さに悩んで転職する人は多いので、経験を積んだ腕の良いキャリアアドバイザーを味方につけたほうが、的確に残業の少ない企業の求人を集めることができますよ。
キャリアアドバイザーとは早めにコネクションを持っておいて、情報収集を始めておくのがおすすめです。
残業について相談しやすい転職エージェントは「マイナビジョブ20’s」「リクルートエージェント」
それでは最後に、残業について相談しやすい転職エージェントをお伝えしますね。
まず、20代の方におすすめできるのが、大手マイナビワークスが展開している「マイナビジョブ20’s」です。

20代の転職(24歳から29歳)を限定でサポートしているサービスなので、
- 20代がターゲットの求人が多数
- 第二新卒・20代転職のノウハウが充実
- キャリアアドバイザーが20代専属
など、非常にメリットが大きいサービスです。
はじめての転職にも最適なエージェントですから、セールスポイントや転職の不安を相談しやすくおすすめです。
サポートエリアは、
関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)
大阪 京都 愛知 兵庫
奈良 滋賀
となっているので、このエリアで転職する20代の方はマイナビジョブ20’sを利用しましょう。
マイナビジョブ20’sの対応エリア外で転職する20代の方、そして30代以上の方におすすめしたいのは、大手リクルートキャリアが運営している「リクルートエージェント」です。

人材業界最大手のサービスだけあって、
- 求人数が圧倒的に多い
- 企業とのつながりが強い
- 転職成功事例が多い
といった特徴があり、安心して利用できます。
実績ナンバーワンのエージェントだけあって、転職をするならとりあえず登録しておきたいサービスとも言えます。
また、サポートエリアも広いので、関東や関西だけでなく全国的で使いやすいサービスです。
経験豊富なキャリアアドバイザーが対応してくれるのでまずは相談してみましょう。
「毎日残業続きで限界。。。」
これは辛いですし、今後が不安ですよね。
この記事では、
「毎日が残業で転職を考えたときに大切にしたいこと」
をお伝えしますね。