

この記事の流れ
ブラック企業を辞めたいけど、勇気が出ない…

でも、なにから手をつけていいか不安ですし、辞めていいのかも分かりません。。。

まずは、Aさんが務めている会社が本当にブラック企業かどうかを、ご自分の中でしっかり判断することが大切です。


詳しくお話していきますね。
辞めたいけど…定義が曖昧!?ブラック企業とは?

今や「ブラック企業」は、誰もが当たり前に知っている社会問題ですよね。
2015年には厚生労働省が
過重労働の撲滅に全力で取り組み、働く方が安心して活躍できるように成果をあげてほしい
という願いを元に、「過重労働撲滅特別対策班」という部門を立ち上げているように、国もブラック企業に対して対策を取っています。
しかし、依然としてブラック企業に苦しめられる労働者は、後を立たないと私は感じています。
この記事を読んでくださっているあなたも、ブラック企業を辞めたいと思っているのではないでしょうか。
ブラック企業を1日も早く辞めたいと思っても、実際はそう簡単にはいかないのも事実。辞めるのを難しくしている理由のひとつが、ブラック企業の定義が曖昧だということです。
ブラック企業とは、
若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す。
とウィキペディアでは定義されていますが、明確な基準がないためにその判断がつかない人が大半だと思います。
とくに、ブラック企業の中で働いていると、自分が置かれている労働環境が当たり前になってしまうので、いくら過酷な現場でも「弱音を吐いたら甘い」「責任があるから辞められない」など、感覚が麻痺してしまうケースが多いです。
これがエスカレートして、「限界まで働かされて使い捨てられる」ということが起きてしまうんですね。
ですから、まずは一般的なブラック企業の特徴を知って、それに当てはまるようなら、「自分の会社はブラック企業なんだ」と認識することから始めましょう。
ブラック企業を辞めたいならチェックすべき6つのポイント

それでは、一般的にブラックだと言われる企業には、どんな特徴があって何が問題なのかを一緒に見ていきましょう。
大抵は複数の特徴を兼ね備えているブラック企業が多いですが、1つの特徴しか該当しなくても、
- 直接不利益を被っている
- 仕事を続けることが困難
なのであれば、ブラック企業と判断して転職を考えることが必要かもしれません。
パワハラ・セクハラなどのモラルハラスメントがある
ブラック企業の特徴として真っ先に挙がるのは、「モラルハラスメントが日常的に繰り広げられている」ということです。
パワハラやセクハラなどは、耐えるべきものではありません。
会社の利益には結びつかない「暴言」「暴力」はもちろん、単なる嫌がらせが放置されている職場には、長居しないほうが賢明です。
また、モラルハラスメントが横行している職場では、キャリアアップやスキルアップが難しいので、自分の将来のためにも、早めに見切りをつける勇気を持つことも必要です。
残業代が出ない・固定残業代で給与が少ない

- 「サービス残業」
- 「残業代ゼロ」
も、ブラック企業の代表的な特徴と言えます。
業界や職種によっては、残業代が出ないのは当たり前という認識で通っていることもありますが、基本的には「働いているのにその対価が支払われないのはおかしい」と考えて問題ありません。
また、今後転職する場合に気をつけてほしいのが、求人に記載される「固定残業代」の見分け方です。
固定残業代というのは、簡単に言えば「月給の中にあらかじめ残業代を組み込んでいる」もので、ブラック企業にとっては、賃金を多く見せかけて実は賃金を下げるメリットがあります。
- OJT手当
- 深夜手当て
のように、◯◯手当と求人には表示してあることが多いですね。
見極めが難しいので、給与体制については雇用契約を結ぶ前にしっかり確認することをおすすめします。
関連記事:ここを注意!安心して転職するためのブラック企業の見抜き方

求人票や面接で聞いた条件と実際の労働条件が違う

ブラック企業がよくやる手口のひとつが、求人票や面接では良いことを言っておきながら、労働契約書を交わす段階になって条件を変えてしまう方法です。
例えば、
- 給与額が違う(試用期間は時給最低賃金など)
- 労働時間が長くなっている(9時〜18時のはずが8時〜20時など)
- 雇用待遇が変わっている(実は正社員契約ではないなど)
内定が決まっていると、たとえ「なんだかおかしいな…」と思いながらも、入社するしか道が残されていないケースがほとんどです。
こうなると、不利な条件で労働契約書を交わすことになってしまいます。
求人票や面接で聞いた条件と大幅に違っているなら、ブラック企業と捉えても間違いではありません。
労働契約書や社会保険がない
ブラック企業も悪質になると、
- 「労働契約書そのものが無い」
- 「社会保険に入っていない」
といった、とんでもないケースもあります。
こうした場合は、ブラック企業云々以前に違法である可能性も高いので、出来る限りはやく見切りをつけたほうが無難です。
研修や指導がないのにいきなりぶっつけ本番で仕事をさせられる

- 研修や指導に人員を割きたくない
- 経費をかけたくない
という理由で、「業務のやり方を教えないままに仕事をスタートさせられる」ということも、ブラック企業ではよくある事例です。
その上、成果が上がらなければ、
- 「責任を押し付けられる」
- 「能力が低い、頑張りが足りないと叱責される」
など不当な扱いをされ、一定期間雇った後に自主退職に追い込む「使い捨て」のケースもあります。
大量に人を雇って大量に人が辞めていく職場
ブラック企業がよくやる採用方法が「大量募集」です。
採用後に離脱する人が多いのを見越して、大量に人を雇い入れて、使えない人員は辞めてもらう(辞めさせる)という手法ですね。
「これ以上職歴に傷がつくのは避けたいから辞めたくても辞められない」という人は、ここから抜け出せなくなってしまうので注意が必要です。
こういったブラック企業の大量募集を見極めるには、
- 既存社員の人数に対して、あまりにも募集人員が多いケース
(30名の社員しかいないのに、20人の募集をかけているなど) - 社員の平均年齢が若く30代以上の社員がほとんどいないケース
(20代の若い人材を大量に集めて使い捨てている可能性がある)
という2つのポイントに注意してください。
大量募集が必ずしもブラック企業というわけではありませんが、頻繁に募集を繰り返しているのは、人がすぐに辞めるか人が集まらないか、そのどちらかである可能性が高いです。
ブラック企業を辞めたいなら転職までの道筋を把握しておく

ブラック企業かどうか見極めることができたら、ブラック企業を辞めて転職するまでの道筋をしっかり把握しておきましょう。
ブラック企業を辞めたいけれど動き出せないのは、
- どうやって退職まで持っていくか
- どう次の仕事を探せばいいのか
が見えていないからです。
全体の流れを把握してやることが明確になれば、勇気をもって踏み出しやすくなります。
ひとつずつ見ていきましょう。
就業規則を確認して退職の仕方をチェックする
まずは、在籍している企業の就業規則「定年・退職及び解雇」などの欄をチェックしましょう。
そこには、退職の決まり事が記載されているはずなので、その内容に従って退職を進めれば問題はありません。
会社によって退職申し出のルールは違いますが、1〜2ヶ月程度の余裕を持っている場合がほとんどです。
また、就業規則が無いケースでは、退職届を提出すれば14日後には退職することができるという民法があるので、困ったときはチェックしてみましょう。
民法第627条1項
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
直属の上司に退職を申し出る(退職願を提出する)

そして、会社を辞めることを決意したら、まずは退職を相談する形で直属の上司に申し出るのがマナーです。
その後、上司が社長などに相談をして退職を正式に受理。その後に、退職願を提出する流れになります。
ただし、ブラック企業を退職する場合によく聞かれるのが、
- 「退職させてもらえない」
- 「引き止めにあって退職が進まない」
というケースです。
こうした場合に有効と言われているのは、内容証明郵便を使って会社に退職願を郵送するという方法です。
上司が退職願を受け取った時点で退職は受理されたことになりますから、受け取った証拠が残る内容証明郵便が有効というわけですね。
引き継ぎなど責任がある範囲の仕事を退職日までに終わらせる
退職が決まったら、引き継ぎなどの自分が責任を負うべき仕事を淡々と片付けていきましょう。
ブラック企業を辞める場合、残念ながら綺麗な辞め方ができないケースが多いです。
「ルールを守っていない企業を辞めるのに円満退職は無理…」という気持ちがある人も多いと思いますが、大人の対応を学ぶ機会として考えて、やるべきことをやっていく姿勢が大切です。
ブラック企業だと判断した時点で転職活動はスタートさせよう

ブラック企業を辞めるまでの流れを把握したら考えたいのが、転職活動を始めるタイミングです。
転職にかかる期間で1番多いケースが「1ヶ月から3ヶ月」。転職して新しい職場で働き出すには、これくらいは時間がかかります。
ですから、できることならブラック企業だと判断した時点(ブラック企業に在籍している時点)で、すぐに転職活動を始めることをおすすめします。
- なかなか辞められない
- 転職活動がままならない
など、ブラック企業から転職するのは、通常よりもなにかと時間がかかることが多いので、ブラック企業だと判断した時点で次の職場に気持ちを向けましょう。
そのほうが精神的に前向きになれますし、辞める覚悟がつきやすくなるのでおすすめですね。
ブラック企業を辞めたいならキャリアアドバイザーに相談しておく

転職活動を進めるときは、ひとりで転職の不安を抱え込まずに、転職支援サービスのキャリアアドバイザーの助けを借りるのがおすすめです。
キャリアアドバイザーは、ブラック企業の退職に関しての専門家ではありませんが、転職の不安や悩みを相談できますし、希望にあった仕事を探してもらえるので、転職活動で大きな助けになります。
転職をサポートしてくれる存在がいると、「自分はもう新しい職場探しを始めている」と自覚できますし、ブラック企業を辞めるときに大きな自信になります。
1人で転職活動を進めずに、キャリアアドバイザーを味方につけることで、ブラック企業を辞める勇気が出るはずですよ。
ブラック企業から転職するときにおすすめの就職支援サービスは?
ブラック企業を辞めて転職するときに活用したい転職エージェントをお伝えすると、、、
まず、20代の方におすすめできるのは、 大手マイナビワークスが手がけるマイナビジョブ20’sです。

20代専門の転職支援サービスなので、
- 20代に特化した求人が多く集まっている
- サポート内容やノウハウがしっかりしている
- マイナビだけの求人も多い
こんなプラスがあります。
キャリアアドバイザーの対応が親切丁寧で、「ブラック企業を辞めたい…転職に不安がある」という場合でも相談しやすいです。
サポートエリアは、
関東(東京・神奈川・埼玉・千葉)
大阪 京都 愛知 兵庫
奈良 滋賀
となっているので、このエリアで転職する20代の方はマイナビジョブ20’sを利用しましょう。
マイナビジョブ20’sの対応エリア外で転職する20代の方、そして30代以上の方におすすめしたいのは、大手リクルートキャリアが運営している「リクルートエージェント」です。

人材業界最大手のサービスだけあって、
- 求人数が圧倒的に多い
- 企業とのつながりが強い
- 転職成功事例が多い
といった特徴があり、安心して利用できます。
実績ナンバーワンのエージェントだけあって、転職をするならとりあえず登録しておきたいサービスとも言えます。
また、サポートエリアも広いので、関東や関西だけでなく全国的で使いやすいサービスです。
経験豊富なキャリアアドバイザーが対応してくれるのでまずは相談してみましょう。
「ブラック企業を辞めたいけど勇気が出ない」
これは悩みますよね。。。
この記事では、
「ブラック企業を辞めたいときの転職術」
をお伝えしますね。