今回は、20代で4度目の転職を考えているSさんから頂いた悩み相談を元に、解決策をお伝えします。
この記事の流れ
4度目の転職に悩むSさんの悩み
Sさん28歳男性の悩み
今年中に転職をしようと思っています。20代で4度目の転職になります。
新卒で入社した会社は人間関係に悩み1年足らずで辞め、次に入社した会社はブラックで4ヶ月で退職しました。
3社目は2年続きましたが、営業という仕事に慣れず転職。現職はもうすぐ1年になりますが、また人間関係がうまくいかず退職を考えています。
さすがに20代で4度目の転職は厳しいでしょうか。
また、4ヶ月しか働いていない会社も履歴書に書かかなくてはいけないのでしょうか。全ての経歴を書く決まりはありますか?
なるべく転職回数は減らしたいので、必要ないのであれば書きたくありません。4回も転職をするなんて、キャリアに悪影響なのはわかっています。しかし、現職を続けていける気力もありません。
転職すべきかどうかアドバイスをいただけると助かります。
※プライバシー保護のため一部内容に加筆修正を加えています。
Sさんは以下の3つのポイントで悩んでいるようです。
- 20代で4度目の転職は厳しいか
- 過去の経歴をすべて書く必要があるのか
- 転職すべきかどうか
ここからは、Sさんの悩みに回答する形で話を進めていきます。
同じような内容で悩んでいる20代の方の参考になれば嬉しいです。
「20代で4度目の転職は厳しい?」大切なのは勤続年数と中身
さすがに20代で4度目の転職は厳しいでしょうか。
Sさんは、4度目となる転職回数を悩んでいるようです。
転職回数に関しては、採用担当者に対して調査を行った以下のデータが参考になるはずです。
転職歴は何回目くらいから気になりますか?
- 3回 36%
- 5回 18%
- 4回 12%
- 2回 8%
- 1回 8%
- 6回 4%
- 10回以上 3%
- 気にならない 11%
見て分かるように、3回目以降と答える割合が多くなっています。
ですから、4度目の転職では、転職回数に関する質問が増えるかもしれませんし、転職回数がマイナス要因として働く可能性は高くなることは頭に入れておいたほうが良いですね。
また、転職回数を気にしない採用担当者が多い点にも注目しておきましょう。
実は転職回数に関しては、多ければNGというわけではなく、
- 勤続年数
- 転職した理由
によってだいぶ印象が変わってきます。
同じ転職回数でも、勤続年数が
- 1社目3年
- 2社目4年
というのと、
- 1社目1年
- 2社目半年
では、中身の濃度が違いますよね。
転職回数が多少増えても、1社あたりの勤続年数が長ければアピール材料も増えるため、さほど問題にならないケースが多いと言えます。
また、転職することに前向きで正当な理由があれば、4回転職していようが5回転職していようがマイナス評価にならない場合もあります。
ですから、転職回数だけにフォーカスせず、勤続年数や転職理由も考えた上で転職活動を進めると良いですね。
「20代で4度目の転職が不安!過去の経歴をすべて書く必要がある?」
全ての経歴を履歴書に書く決まりはありますか?
なるべく転職回数は減らしたいので、必要ないのであれば書きたくありません。
Sさんは、マイナスになりそうな経歴を履歴書に書くべきか悩んでいるようです。
結論から先に言えば、履歴書や職務経歴書に事実と異なる記載をするのはNGです。
誰しも、「不都合なことは書きたくない」「面接官や採用担当者に好印象を残したい」と思うのは普通ですが、履歴書は採用における正式な書類として扱われます。
経歴詐称をすると、最悪解雇される可能性がありますし、内定取り消しになることもあります。
経歴詐称が発覚するリスクを考えれば、小細工はしないほうが懸命です。
仮に経歴を偽って転職できたとしても、
- 社会保険や雇用保険の履歴
- 年金手帳の履歴
などで経歴がばれることもあります。
たとえ解雇されなかったとしても、転職してから経歴詐称が発覚したら、その会社ではやっていけませんよね。
狭い業界の場合、悪い噂が広がる恐れもあります。
先にお話ししたように、転職回数が多いからと言ってすべてマイナスとなるわけではないので、書類関係は事実を書くことをおすすめします。
「転職すべきかどうか?」リスクを背負わない形で転職活動をすることが大切
4回も転職をするなんて、キャリアに悪影響なのはわかっています。しかし、現職を続けていける気力もありません。
転職すべきかどうかアドバイスをいただけると助かります。
Sさんは、転職すべきかどうかお悩みのようです。
厳しいようですが、Sさんのこれまでの転職歴やその内容を見る限り、転職に苦戦する可能性は高いと言えます。
過去3社の勤続年数が短いので、採用担当者としては「またすぐに会社を辞めてしまわないか」と不安を感じるからです。
しかし、まだ20代ですし、現職を続けられるような状況ではないと察するので、なるべくリスクを背負わない形で転職活動を進めてみるのはいかがでしょうか。
現職を今すぐ辞めてしまうのは、リスクが高くおすすめはできません。
ですが、在職しながらでも情報収集はできますし、情報収集ができれば転職活動の目安が見えてきます。
転職活動は、実際に情報収集をして動き出さないと、
- どんな企業に転職できるか
- 自分の人材価値はどの程度か
このあたりはわからないものです。
まずは、転職エージェントを使って自分に合う求人を紹介してもらうことからはじめましょう。
20代に特化したエージェントを使えば、確実に転職できる可能性は広がります。エージェントについては、「20代が利用すべきおすすめの転職エージェント3社」という記事にまとめています。
転職すべきかどうかは、情報収集をしてからでも決められます。
悩んでいても前に進まないので、現職を続けながら転職活動を進めてみると良いですね。

すぐに役立つ「転職の極意」をお伝えしようと思いますので、よろしくお願いします!